ピッキング防止にはどんな方法があるの?
空き巣や泥棒が侵入する手口でよく耳にするのは「ピッキング」だと思います。
対策をされている方もいらっしゃるかと思いますが、残念ながらまだピッキングされやすい鍵を使っている方が多いのも現状です。
そこで、今回は「ピッキング防止の方法」について詳しくご紹介させていただきます。
目次
ピッキングの手口と狙われやすい鍵
さて、まずは知っている方も多いかと思いますが、「ピッキング」とはどんな手口かについてご説明いたします。
ピッキングとは鍵穴に特殊な工具を入れて、ロックをはずすという手口です。
そして、実はピッキングにはされやすい鍵とされにくい鍵があります。
ピッキングされやすい鍵は「ディスクシリンダー」や「ピンシリンダー」と呼ばれる鍵で、鍵の両側または片側にギザギザが付いている鍵です。
ギザギザが付いた鍵の中でも特に「MIWA」と書かれた鍵を使っているという方はすぐに交換することをお勧めします。
なぜかと言うと、こちらはかつて日本の70%ほどの鍵を閉めていたのが「美和ロック」という大手メーカーの鍵で、それほど防犯対策が必要とされていなかった頃に普及したものであり、ピッキングの技術がある人であれば、ほんの数秒で鍵を開けることが出来ます。
ですので、すぐに交換するなどの対策を取ってください。
ピッキングされにくい鍵
さて、ではピッキングされにくい鍵とはどのようなものがあるのでしょうか?
それは、「ロータリーシリンダー」や「ディンプルキー」と呼ばれる鍵です。
美和ロック製のロータリーシリンダーキーにも「MIWA」と書かれていますが、横書きになっています。
※ディスクシリンダーキーは縦書きに「MIWA」と書かれています
特にディンプルキーはギザギザがなく、鍵の表面くぼみを利用して鍵を開けるので、ピッキングでは開けにくいため、このタイプの鍵を使っている家は犯人が諦める場合が多いでしょう。
その他のピッキング対策
【対策1】ワンドアツーロックにする
防犯の基本ともいわれるのが「ワンドアツーロック」ですが、補助錠を付けるなどしてドアの鍵を2つにすることで、ピッキングの手間も2倍になります。
そうすることで、犯人の侵入を諦めさせることも出来ます。
また、防犯の意識がしっかりあるということをアピールすることで、その後も狙われる可能性を低くすることが出来ます。
【対策2】防犯カメラやアラーム、人感センサーなどを付ける
防犯カメラはダミーでも良いので付けておくとかなりの効果が期待できます。
わざわざ撮られているかもしれない家へは侵入しようと思わないはずです。
また、外出中に人が入った際にアラームを鳴らしたり、人が近づくと光るなどのセンサーを付けておくことで、犯人の侵入を防ぐことが出来る場合があります。
【対策3】防犯ステッカーを貼る
こちらは単純で簡単な方法ですが、「ピッキング強化対策ドア」などと書かれているステッカーを貼ることで、侵入させづらくする方法です。
「こんなことで本当に効果があるの?」と思われるかもしれませんが、侵入しようとしている人が見たら、「うわ…」と思うものです。
貼らないよりは貼っていた方が良いかと思います。
ピッキング以外に効果的な防犯対策
さて、ここまではピッキングについて見てきましたが、空き巣などの手口はそれだけではありません。
「サムターン回し」や「ガラス破り」などの様々な手口を使って犯人は侵入を試みます。
ですので、そのような場合にも対策が必要です。
例えば、サムターン回しには、「サムターンガード」を付けたり、サムターン自体に鍵を付けるなどの対策があります。
さらに、ガラス割りには、クレセント錠に鍵を付けたり、割れにくいガラスを使ったりという対策が有効です。
また、犯人はドアと壁の隙間を狙ってこじ開けようとしたり、特殊な工具を滑らせて開けようとする場合もあります。
ですので、その対策として、隙間を埋める「ドアガードプレート」を取り付けるのもお勧めです。
このように、ピッキングをはじめとし、様々な防犯対策をすることで、空き巣の被害を防ぐことが出来ます。
「ワンドアツーロック」を意識して、隙のない防犯対策を心がけましょう。