空き巣や泥棒の侵入手口を知って防犯意識を高めよう!
「金目の物なんてないし…」と全く防犯対策をしていない方は対策をすることはもちろん、「うちは防犯対策をしているから大丈夫!」という方でも、空き巣や泥棒はどのような手口を使って侵入してくるかご存知ですか?
実は対策をしていると思っていても、犯人の手口を知らなければ無意味になってしまう場合もあります。
そこで、今回は空き巣や泥棒の様々な侵入手口についてランキング形式でお伝えさせていただきたいと思います。
防犯対策をする前にご覧になってお役立ていただければと思います。
目次
【No.1】無締り・合鍵
空き巣や泥棒の侵入手口として最も多いのが「無締り」です。
無締りとは、もともと鍵がかかってない状態で侵入されることです。
こちらは、普段から鍵を閉めていないという方は少ないと思いますが、出掛ける際にうっかり鍵を閉め忘れてしまうことが原因となって起こります。
また、合鍵をポストなどに入れている場合も、鍵は閉めていてもすぐ近くに鍵があるので、犯人にとっては無締りと同じことです。
無締り・合鍵被害の対策
こちらの対策としては、気を付けるのが一番ですが、人間誰しも完璧ではありません。
あまりにも閉め忘れが多い場合は、オートロックのドアなどに変更するという方法もあります。
また、合鍵をポストや植木鉢の下など、わかりやすい場所に置いておくことはやめましょう。
【No.2】ガラス破り
無締りに次いで多いのが「ガラス破り」です。
こちらは、字の通りガラスを割って侵入する方法を言います。
ですが、ガラス破りにもいくつかの方法があります。
1.こじ破り/三角割り
こちらはマイナスドライバーを使って行う手口です。
その方法は、窓などの鍵付近のガラスをドライバー窓枠に向かってこじるように滑らせ、少しずつガラスを割っていく方法です。
割れた部分が三角形になることから「三角割り」とも呼ばれている方法ですが、特徴としては、大きな音がしないためガラス割りの中でも最も多く使われる手口です。
この手口なら数秒でガラスを割ることが出来ます。
2.打ち破り
続いて「打ち破り」とは、バールやハンマーを使ってガラスを叩き割ったり、手荒な方法では石を投げつけて行う場合もあります。
大きな音がするため、人通りの多い場所や住宅が密集している場所ではあまり使われませんが、犯人は予め計画を立てて、警察などが来る前に逃げるための準備をしている場合が多いため、なかなか犯人を捕まえることが出来ないというのが実情です。
3.焼き破り
最後は「焼き破り」です。
こちらは、ガラスをバーナーやターボライターなどを使って加熱し、すぐに冷たい水をかけることで、急激に冷やしてガラスの強度を低下させ、穴を開ける方法です。
この方法ならば、大きな音もしないため周囲に気づかれにくいということもあり、多くの犯人が使う手口です。
ガラス破り被害の対策
犯人は侵入する際に5分以上かかる家は諦めるケースが多いです。
ですので、この「ガラス破り」の対策としては以下の3つが挙げられます。
(1)ガラスを強化する
最近では防犯性を高めるために、特殊フィルムをガラスの中に挟めるなど、衝撃に強いガラスが販売されています。
その他にも、防犯対策のシートをガラスに貼るなどの方法も有効です。
(2)窓の鍵を強化する
窓の鍵には「クレセント錠」という鍵を使っているものが多いです。
ですが、このクレセント錠は窓を割られて手を入れられてしまうとすぐに、開けることが出来るため、防犯性はあまり高くありません。
そこで、万が一ガラスを割られてしまっても開けられないように、鍵付きのクレセント錠を付けたり、クレセント錠とは別に補助錠を付けるなどの対策を取っておくと、すぐに侵入されることを防ぐことが出来ます。
(3)防犯センサー・アラームを付ける
最後は「音」や「光」で犯人を諦めさせる方法です。
例えば、衝撃が加わると大きな音を出すアラームや、人を感知するとライトが光るようなセンサーを付けることで、侵入を躊躇わせることが出来ます。
【No.3】施錠開け
最近では、防犯対策をしている家が増えてきているので減少傾向にはありますが、まだまだ「ピッキング」や「サムターン回し」、「パンピング」などの施錠開けの手口は使われています。
ピッキングとは、古いタイプのディスクシリンダーキーに有効な方法で、特殊な工具を鍵穴に差し込んで鍵を開ける手口を言います。
サムターン回しとは、外側から特殊な工具などを使って室内側のツマミを回して鍵を開けることを言います。
パンピングとは、ピンシリンダーの鍵に有効な手口で、パンプキーと呼ばれる特殊な鍵を鍵穴に入れて、それをハンマーやドライバーで衝撃を与えて鍵を開けていくものです。
対策
ピッキングやパンピングの対策としては、鍵を防犯性の高いディンプルキーなどに交換することがお勧めです。
また、そうでなければ、もう一つ補助錠を付けることも有効です。
ですが、サムターン回しについては、サムターンガードを付けるという方法がありますが、プラスチック製のものであれば加熱して溶かされてしまう恐れもあります。
ですので、鍵付きサムターンに交換したり、ドアを衝撃に強い素材に変えるなどの方法が有効です。
このように、空き巣や泥棒の手口は、年々変化してきています。
防犯の基本は「ワンドアツーロック」ですが、新しい防犯対策を取り入れても絶対に安心ということはありませんので、常に防犯の意識をもって、「侵入しにくい家」ということをアピールしましょう。