空き巣や泥棒が使う「サムターン回し」の解説と対策方法

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空き巣と言えばピッキングをして侵入するというイメージが強いですが、最近では「サムターン回し」という方法での被害が増加しています。
ピッキングの対策はしてあるけど、サムターン回しの対策をしているという方はまだ少ないかもしれません。

そこで、今回は「サムターン回し」についての解説とその対策方法についてご紹介させていただきます。

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サムターン回しとはどんな方法?

玄関のドアのロックは、外側からは鍵を使いますが、内側からはツマミを回して鍵をかけます。
このツマミのことを「サムターン」と言います。

そして、外側から特殊な工具を使ったりして、内側のサムターンを回してロックを外すことを「サムターン回し」と言います。

様々な方法で行われるサムターン回し

さて、一口にサムターン回しと言ってもその手口はいくつかあります。

【手口1】ドリルで穴をあけ特殊な工具で回す

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最も多い手口がこのドリルを使ったものです。

これは、ドリルを使って穴を開け、そこから特殊な工具を使ってツマミに引っ掛けることで、鍵を開けるものです。

ちなみに、電動ドリルなら10~20秒ほどでドアを貫通させることができ、手動ドリルでも20秒~1分ほどで穴を開けることが出来ます
ですので、防犯対策として鍵を2つ付けていたとしても1分~2分程度で穴を開けることが出来ますので、この方法で開けられてしまったという被害も多く出ています。

【手口2】ドアの隙間から特殊な工具を入れる

こちらは、ドアと壁の隙間に特殊な工具を入れてツマミに引っ掛け、サムターンを回す手口です。
この手口の場合、痕跡が残らないため被害にあっても気づきにくいこともあり、ドリルを使う方法に次いで増加している手口です。

また、時間にしてもたった5秒程度で開けることが出来てしまうため、空き巣はドアと壁に隙間のある家を狙って犯行に及ぶケースが増えています。

さらに、近年では防犯対策で「サムターンガード」というツマミにつけるカバーをしている家も多いですが、曲線状の工具も出回っており、それを使うことでサムターンガードを付けていても開けられてしまうという被害も出ています

【手口3】覗き穴(ドアスコープ)から特殊な工具を入れる

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玄関のドアについている覗き穴は、実は意外と簡単に外すことが出来ます。

ですので、その覗き穴の部分を外すことで、わざわざドリルを使わなくても穴を作ることが出来、そこから特殊な工具を使いサムターンを回すという手口での被害が出てきています。

【手口4】郵便受けを壊して手を入れる

こんな大胆な方法で?と思われるかもしれませんが、郵便受けをバールなどで壊し、そのまま腕ごと手を突っ込んでツマミを回すという手口もあります。

また、ツマミと郵便受けの部分が離れていたとしても、テコの原理でバールを使って穴を広げ、同じようにツマミを回すというケースもあったので、位置が離れていたとしても被害にあう可能性はあります。

【手口5】サムターンカバーを溶かす焼き破り

最近ではサムターンカバーやペットボトルなどをツマミに取り付け、サムターン回し対策をされているかたも多くなってきましたが、実はこの対策を全く無意味にしてしまう手口が出てきました。

それが「焼き破り」です。
その手口とは、ドリルなどで穴を開け、そこから加熱性のものを入れてプラスチックを溶かします。
そこからはドリルの場合と同じように、特殊な工具でサムターンを回します。

サムターン回しの対策方法

【対策1】サムターンガード/カバーを付ける

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[画像引用元]有限会社リング
まずは、簡単に出来る対策としてサムターンガードを付けてみましょう。
ですが、上記でお伝えした通り曲線状の工具を使われてしまったり、焼き破りをされてしまった場合には効果が期待できない場合もあります。

【対策2】鍵付きサムターン補助錠を付ける

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[画像引用元]家研販売株式会社
補助錠を付けることによって、ツマミを回すだけではドアを開けることが出来ないため、サムターン回しを無効にすることが出来ます。

【対策3】インナー錠に変更する

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[画像引用元]有限会社リング
内側のロックも鍵を使わなければ開けられないようにすることも出来ます。
少々面倒ではありますが、防犯対策としては非常に効果が高いです。

このような方法を取り入れて、近年空き巣の手口として増加傾向にある「サムターン回し」の対策をすることが出来ます。

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